FXトラリピのデメリットを局所化し、メリットを活用する方法。リスクを減らし資産形成をブーストしよう。

資産運用お役立ちあれこれ
Aさん
Aさん

トラリピは収益性は高そうだけど、その分リスクあるんでしょ。

Bさん
Bさん

仕組みが複雑だけど、運用も難しそう。

この記事では、トラリピでのメリットとデメリットについて把握し、デメリットを緩和して、メリットを活用する方法についてまとめます。

結論

リスク許容度に応じた通貨ペアを選択すれば、考え方によっては、インデクス投資と同じくらいのリスクで資産運用できる仕組みです。

ただし、出口戦略に課題があるため、事前に方針を決めておくことが重要です。

マルオ
マルオ

現在、僕が運用中の過程を公開していますので、参考になればうれしいです。

マネースクエア

トラリピのメリット・デメリット

トラリピにおけるメリット・デメリットです。

メリット

メリット1

通貨ペアによっては、株式など他の金融商品と相関性の少ない資産運用が可能できます。

メリット2

レバレッジ取引のため、資金拘束を避け効率的な資金運用が可能となります。

メリット3

一定のルールで利益確定ができるため、相場に対する見方によらず確定利益を積み上げることができます。

デメリット

デメリット1

逆方向にレンジアウトした場合、損失が拡大します。最悪の場合はロスカットにより強制的に決済・損失確定となります。

デメリット2

出口戦略が難しい。常にポジションの評価損がある仕組みのため、トラリピ固有の出口戦略の検討が必要となります。

デメリット3

為替は予測不能です。株式のように企業の成長で最終的にプラスサムの状態を想定できません。ゼロサム、もしくはマイナスサムでのリスク管理が必要となります。

トラリピのデメリット緩和策

デメリット1(強制ロスカットのリスク)緩和策

デメリット1

逆方向にレンジアウトした場合、損失が拡大します。最悪の場合はロスカットにより強制的に決済・損失確定となります。

これがトラリピに限らず、FX取引の最大のリスクです。

株式の場合、基本的に経済は成長を続けるため、いつかは上昇しますが、為替についてはそうとは限りません。

しかし、逆に為替の方向性が一方でないのであれば、ある程度のレンジ内で動くと考えることができます。

実際、特定の国家が成長または衰退し、他国に比べ大きな金利差が生まれることは想定しづらいです。

過去の実績からも、2国間通貨は、通貨ペアによってレンジは異なるものの、一定のレンジ内で変動することが想定できます。

このレンジに「売りトラリピ」と「買いトラリピ」を組み合わせ運用します。

このレンジを、過去何年分のベンチマークで考えるか、でレンジアウトに伴う強制ロスカットのリスクを下げることができます。

たとえば、過去10年でレンジアウトしていなかったから、今後もレンジアウトしないとは言えませんが、発生する確率は少ないです。

逆に、確率的に最も効率的と言われるインデクス投資でも、5年程度の周期で暴落は過去に発生しているため、一定の世代は、投資の出口で確実に被弾します

したがって、「ほったらかし」にせず、比較的短期で見直しを行うように、出口戦略をしっかり検討することでデメリットは緩和することができます

デメリット2(出口戦略の難しさ)緩和策

デメリット2

出口戦略が難しい。常にポジションの評価損がある仕組みのため、トラリピ固有の出口戦略の検討が必要となります。

3つの出口戦略があります。

出口戦略① 評価損を受け入れる

トラリピは、相場が変動する限り、自動的に利益を確定していきます。

したがって、ある程度の期間を運用すれば、評価損を確定利益が上回ります。

評価損を受け入れることで、以下の計算で計算する最終的な利益で出口を考えることができます。

最終利益 = 確定利益 ー 出口時点の評価損

マルオ
マルオ

これであれば、いつでもやめられます。

出口戦略② ポジションがなくなるタイミングで終了

すべてのポジションがなくなったタイミングを出口とする戦略です。

これがもっとも利益が大きくなります。

最終利益 = 確定利益

レンジ内で、「売りトラリピ」と「買いトラリピ」を組み合わせて運用している場合、レンジ均衡点でこの状態となります。

マルオ
マルオ

これが理想ですね。

出口戦略③ 段階的にリスクを低減して終了

出口戦略①と②の折衷案です。

短期的にリスクを見直し、トラリピ設定を小さく(利益値幅を小さく)します。

それにより、必要保証金を下げ、運用資金を低減していきます

運用資金を低減することで、想定される評価損も小さくなります。

最終出口での計算式は以下となります。

最終利益 = 確定利益 ー 出口時点の評価損

マルオ
マルオ

ある程度の時間はかかりますが、これが現実的かと思っています。

デメリット3(為替市場の予測困難性)緩和策

デメリット3

為替は予測不能です。株式のように企業の成長で最終的にプラスサムの状態を想定できません。ゼロサム、もしくはマイナスサムでのリスク管理が必要となります。

残念ながら、為替は予測できないため、直接的な緩和策はありません

デメリット1で書いたように、過去のベンチマークからのレンジにトラリピを設定することで緩和できます。

デメリット2で書いた出口戦略③のように短期的にリスクを見直すことで対処していくしかないです。

マルオ
マルオ

コア資産ではなく、あくまでもサテライトの資金運用としてリスク管理していきましょう。

トラリピのメリット活用策

次に、メリットをどうすれば最大限活用できるか、についてまとめます。

メリット1(株式との相関性低い)活用策

メリット1

通貨ペアによっては、株式など他の金融商品と相関性の少ない資産運用が可能できます。

コア資産は、株式や債券などの「資産」といえる金融商品で作っていきましょう。

コア資産を株式とした場合、サテライトとしてのトラリピは、なるべく株式との相関性を下げることでポートフォリオ全体のリスクを低減できます。

通過ペアによっては、株式との相関性が小さいものがありますので、それをトラリピで運用できればこのメリットの効果は大きくなります。

マルオ
マルオ

僕は、先進国通貨は、株式との相関性高いので、それ以外が理想かと思っています。

メリット2(レバレッジによる効率的資金運用)活用策

メリット2

レバレッジ取引のため、資金拘束を避け効率的な資金運用が可能となります。

ここはメリットでもあり、デメリットでもありますね。

デメリット解消の目途がたったことを前提とすると、レバレッジは効率的な資金運用として有効に機能します。

マルオ
マルオ

リスクを最小とするのであれば、レバレッジが1倍に近づくように保証金をコントロールしましょう。

メリット3(自動的な利益確定)活用策

メリット3

一定のルールで利益確定ができるため、相場に対する見方によらず確定利益を積み上げることができます。

レンジ内で相場変動に伴って、自動的に利益が確定します。

自動的に確定した利益は、定期的に他の口座に移し、別の投資に回すことができるため、資金の流動性が高まります

マルオ
マルオ

僕は、トラリピの確定利益を、そのまま高配当株投資に回しています。

配当金とトラリピ確定利益で資産形成をブーストすることを試みています。

まとめ

基本的に、運用資産は、株式をコア資産として、トラリピはサテライトとしてリスク許容度の範囲内で資金運用に使うべきです。

FXは、株式と異なり「資産」ではなく、資金運用方法であると認識して取り組みましょう。

マルオ
マルオ

余剰資金で、借金して資金運用しているイメージを持つのが良いと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました